ikeda asako

diary

2015年5月19日(火)

トマトと糠

[diary]


南大門市場(花、荒物など)、中部市場(海藻類、乾きもの)、芳山市場(製菓材料)、望遠市場(野菜、果物)の4市場をはしごしたら荷物が重すぎて、泣く泣く大好きなトマトを諦めたのだけど、雨乃日の隣の日本風カレー屋「なや」さんからなんともプリプリパツパツの太陽のにおいがする美味しそうなトマトをいただきました。海のそばの畑で育てられ、海水の塩分の影響で甘みが強いとのことで、食べてみるとまるで果物のように甘いとっても美味しいトマトだった。
元より韓国ではトマトはフルーツの括りで、スーパーでは果物コーナーに並んでいて、朝鮮トマトや棗トマトなど、種類も豊富。
中学1年の英語の授業で「I like 〇○○.」を発表しなければいけない時に、とっさに「I like tomato.」と答えた私に対して、なぜか教室中が爆笑の渦で(未だになぜ笑われたのか全くわからない)、以来トマト好きをネタにされバカにされたりして少々トラウマになっていたのだけど、いい大人なのでもう何も怖いものはありません。
「トマトが大好きです!」
またとある日。
日本の糠漬けが食べたいなぁ…と思っていたところ、ソウルに住む日本人の(数少ない)友達から、糠をたっぷりもらいました。
彼女はソウルで味噌作りや糠床作りのワークショップを開催している発酵先生なのだけど、糠の念が届いたのか、農家さんからもらった糠をたっぷり分けてくれたのでした。ありがたい…
糠漬けの習慣がない韓国では、農家さんは捨てるだけとのこと。

願えば叶う5月のようです。
 

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2015年4月16日(木)

LA

[diary]

韓国に来てからするようになった「海外に住む友達に会いに行く」をテーマとした旅。台湾、シンガポール&マレーシアと経て、三回目の今回はLAへ。
友達が住んでいなかったら行く機会がなかったであろうアメリカ。初のアジア脱出ですが、時間があまりないので、なんと三泊四日の弾丸で。
とにかく広い広いLA。車で案内してもらった。
 

lemonade」atウェストハリウッド 美味しくて衝撃を受ける。

 
北米最大のコリアタウンを車でぐるぐると回る。タウンというよりシティという印象。34万人もの韓国人が住んでいるとのこと。

「Amoeba music」at ハリウッド 
全米最大規模の巨大なレコードショップ。 Matt&Kim(この日初めて聴いたのだけど)のインストアライブを観ている我々がこの中に…
LAからバスで一時間とちょっと、サンタモニカへ。
 

ファーマーズマーケットが立っていました。

サンタモニカビーチの傍にある公園でピクニックをする青年。
盗撮みたいになってしまいました。

サンタモニカビーチ。山派の私は、この景色を眺めながら海岸の向こうに見える山の中の風景を想像…
  
海に面した遊園地と、友達が行ってみたかったという近くのイタリアンデリ。どれもこれも美味しかった。

引っ越ししたての友人が住んでいた家に荷物を取りに行くというので一緒に行くと、なんとも素敵な浴室が!100年程経ったスペイン様式のお家で、その時代に流行っていたのだとか。クリーム色主体のキッチンも、映画のセットのようにかわいらしい造りだった。四日間お世話になった新居も、日本や韓国の住宅スケールとは違いびっくりしたのだけど…
思い出すのはスーパーのこと。日々、商品の成分表示をギラギラと見て買い物するようになってしまっている私は、オーガニックフード中心のスーパーが点在するLAがとても羨ましく、連れて行ってもらったWhole Foods MarketやTrader Joe'sあれやこれやと食品を購入。買い出し買い出し。
行ったことがない場所はどこでも面白い。憧れの地はあるけれど、時間があればどこでも行けるだけ行きたい。旅を終えていつも思うこと。
飛行機の中で観た映画
『セッション』スパルタドラム教師の恐怖たるやトラウマレベル
『グランド・ブタペスト・ホテル』可愛い
『6才のボクが、大人になるまで。』染み染みとよかった
 

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2015年3月17日(火)

三月

[diary]










茶房好日居での個展の最終日前夜、好日居の晴美さんと奈津子さんが開いてくださったお茶会に、今回の展示の共催であるKitの椹木さんと共に参加。晴美さんは岩茶を、奈津子さんはプーアル茶を、お二人ともこの時のためにとっておきの茶葉を用意してくださいました。書道具も登場、晴美さんの提案で、一人ひとり、今想う言葉を竹筆で奉書紙に書くことに。
言葉を考え、紙に向かい、呼吸を整え、一気に筆を走らす。
お茶をいただきながら、順番に筆を持ち、皆のその時間を楽しむ。緊張したり、笑ったり、感動したり。
この夜、初めて「茶に酔う」という体験をした。
どれだけ淹れても美味しいお茶、飲めば飲むほど飲みたくなるお茶。
ごく、ごく、ごく、、、ごく、ごく、ごく…
気づいたらあっという間に数時間が経っていた。
ここはもしや、壺の中の別天地?

 

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2015年2月11日(水)

個展のご案内

[exhibition]


書展 「三月」
  会期 3月6日(金)-16日(月)
  時間 13時-18時
  場所 茶房 好日居 http://kojitsu-kyo.cocolog-nifty.com/
     京都市左京区岡崎円勝寺町91
  共催   kit http://kit-s.info/
韓国生活を始めてから様々なきっかけが重なり、京都で個展を開催することとなりました。
平安神宮近くに佇む「茶房 好日居」さんは、大正時代に建てられた趣ある京町家。丁寧に作りあげられた心地よい空間です。
展示期間中は、共催のkitさんセレクトの美味しい韓菓子をご用意しております。
春の京都でお待ちしております。
3月6.7.8.15.16日在廊
 

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2015年1月6日(火)

花を待つ

[diary]


雨乃日珈琲店での個展が5日に終了致しました。ありがとうございました。
今日はまたまた長漢坪骨董街のおじいちゃんのところへ。
5日がお誕生日だったので、金沢のほうじ茶をプレゼント。そういえば、89歳になったんだっけ、90歳になったんだっけ…聞き忘れてしまった。
「お薄にする?お濃茶?」
と、おじいちゃんが慣れた手つきでお抹茶を立ててくださいました。少し経年のお抹茶だったけど、そんなことは関係なく、記憶に残る美味しい一服でした。
お湯を注ぐとほんのり赤みを帯びる、李朝の割れ高台茶碗。
 
 
おじいちゃんのご家族のこと、骨董のこと、書道のこと。いろんな話をしてたっぷり遊んだ後は、『中國法帖』展を観に国立中央博物館へ。二村洞にあるこの博物館はなにせ大きく、全館じっくり観て回ると半日以上はかかるので、今回はある程度絞って観覧。企画展で拓本を見ていると、おじさんに声を掛けられ立ち話を10分。韓国ではたまにこういう場面に遭遇します。地下鉄内だったり、飲食店だったり、突然知らない方に声をかけられることはしょっ中で、私としては韓国語の勉強になるので、実は結構ありがたい。
 

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