ikeda asako

diary

2020年12月27日(日)

製造に励む

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コロナの感染者が増えたことで、防疫レベルがさらにアップ。11月末よりカフェは店内での飲食が不可となり、テイクアウト販売しかできなくなってしまった。これはまずい!ということで、新メニューを二種追加。キャロットケーキは初めてチャレンジするので、何日か試作を重ねてデビュー。もう一つはアーモンドケーキ(タルタ・デ・サンディゴ風?)。こちらはまかないおやつから昇格させました。

これらを夫と手分けして製造。(プリンとコーヒーゼリーは店内飲食時のみにしてしばらくおやすみ)

SNSで力を入れて告知したクリスマスのホールケーキの予約もたくさんいただき、厳しい時期をなんとか乗り切れた。

12月でよかった…。

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2020年11月27日(金)

雨乃日珈琲店は10周年を迎えました。

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2010年11月12日、弘大(ホンデ)の隅っこに誕生した雨乃日珈琲店は10周年を迎えました。近くから、遠くから、支えてくれている方々のおかげです。本当にありがとうございます。

店のウィンドウのデザインは、過日の展示「房」の企画者でもあるデザイナーのヨンワンさんが手掛けてくれました。

当日は、長い付き合いの音楽家イ・ランが、ヘジとのデュオでライブを行ってくれました。コロナで席数をぐっと減らしましたが、こちらも長い付き合い、いつもライブを手伝ってくれているダハムくん(オーガナイザー、レーベル主宰、雑貨屋運営などなど)が尽力してくれ、ライブ配信も行いました。

当日のことは、北陸中日新聞で連載中の「雨乃日珈琲店だより」(テキストは夫、私は作品)でも記してあります。私は文才がないので、夫のテキストに毎回感心します… 

雨乃日珈琲店だより ソウル・弘大の街角から(35)

節目を迎え、少しだけ達成感のようなものを得てしまいましたが、まだまだこれから。世界の状況や自身の周辺状況によって、いつか流れが変わるかもしれないけれど、今は居れるだけここにいたいなと思っています。

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2020年10月30日(金)

서울전시《방》/ソウル展示「房(部屋)」風景

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参加した展覧会が終了しました。

展示は、詩人・キム・ヌィヨンさんとデザイナー・チョン・ヨンワンさんから提示されたコンセプトに基づき、家具、音楽、書の3作家がそれぞれ制作するというもので、私はヌィヨンさんの詩から着想を得た作品を制作。散文のような詩を熟読し、形にしてみたい言葉やそこからイメージした墨象などを、古いクロッキー帳に記しました。壁ではなく、床にひいた鉄板に展示をしたのですが、制作した時と同じ角度で作品を見てもらうことで、紙に熱が残っているような、少し生々しさを感じました。またこの方法でも展示ができたらと思います。

日本での展示が延期になったことで、今年最初で最後の展示となりました。 来年は東京と山形で個展予定ですが、日本に行けるかな。

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2020年9月25日(金)

秋夕の花

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秋夕(チュソク)と呼ばれる旧暦のお盆。今年は10月1日です。日本のお中元やお歳暮と同じように、韓国にも贈り物をする習慣があり、今日は書道教室の生徒さんにお花をいただきました。

隙あらば骨董を買ってしまう性分、活ける技術はなしですが、花器に使えるようなあれやこれやは出番を待つように待機中。店に飾る用に活けてみました。

まずは新羅の小壷にはクレマチスを。

二十歳ぐらいの時に銀座たくみさんで購入した錫のミルクピッチャーには신뉴스커스(ハスカスの新種)を。

新羅土器には、설유화(雪柳)、펜타스(ペンタス)、백야(日本名はわからず)などを入れて楽しみました。

花をささっと活けるのが上手な母にLINEをして見てもらったところ、「最高です~」との返信。軽い。ほんとうだろうか。そう言われてもSNSにアップをする勇気などないので、こうして人目につかないブログに書く…。

残りの植物も家で同じように活けました。

目まぐるしく過ぎていく日々の中で、植物であったり、その土地の風習などに触れることで、立ち止まって呼吸を調えられる気がします。来月の展示のことで身体も脳もパンパンだったので、一息つくことができました。

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2020年9月13日(日)

梅雨から秋へ

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写真は8月中旬、雨乃日珈琲店からどしゃぶりを見る。

今年はひじょうに梅雨が長く、8月中旬に明けるまで54日間も続いた。観測史上最長だったそうだ。そのせい(お陰)か、夏にしては過ごしやすい気温が続き、梅雨が明けたら明けたで、既に朝晩は秋の気配でひんやり。夏がとても苦手の秋好きとしてはありがたい季節の流れ方。しかしその後の台風の影響か、頭が痛い。身体もだるく、集中力もない。年中雨ばかりの金沢で育った割に、低気圧の影響で体調を壊したことなどなかったのに。風土の違いによるものなんだろうか。

10月下旬からソウルで展示があるため、制作の山場を迎えているにも関わらず、心身が鉛のように重たく、なかなか集中することができなかったので、懐素の自叙帖で臨書ばかりしていた。狂草を書くことは、今の自分を高ぶらせるのにちょうどよかった。

さて、コロナ。

韓国は「社会的距離確保」の防疫措置を❛2.5段階❜というレベルに引き上げ(なんだか曖昧な数値…)、飲食店営業についても提示されたルールに従わなければいけなくなった。席間の距離、営業時間(21時まで)、ご来店の方のリスト作成(記帳か専用アプリでQRコード読み込み)などなど。私たちのような小さなカフェは大丈夫だけれど、チェーン展開する大手のカフェなどはテイクアウトのみとされ、店内での飲食は厳禁。マスクについては、2.5段階に引き上げられる前から屋内外問わず義務となっているので、引き続き絶対着用。

当然、当店もお客さんが減ったのだけれど、それでもぽつぽつとご来店がある。一口飲んではマスク、一口食べてはマスクという見えないものに気を張る光景に、コロナ禍というのは明ける時が来るんだろうかと不安になった。

先ほど韓国政府から、明日の14日からレベルを❛2段階❜に緩和すると発表があった(0.5ダウン!)。スタッフを雇っているカフェや、夜のみ営業の飲食店など、経済的にダメージを受けているお店に活気が戻ると思うとホッとする。

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