diary
2020年5月15日(金)
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メキシコのオアハカ州で作られた作られている木彫り作品、Oaxacan Wood Carving(オアハカン・ウッド・カービング)を紹介するZINE『ANIMALS FROM OAXACA』のタイトル文字を揮毫しました。木彫りは現在も作られていますが、こちらのZINEでは1960年~80年代の素朴で大らかな作品を中心に紹介されています。著者は岩本慎史さん。作り手や塗料によってあらゆる作風の木彫りが存在すること、木彫りとの出会いや、血縁で脈々と受け継がれている民芸に対する思いなどが楽しく綴られています。
→ 『ANIMALS FROM OAXACA』
2020年4月29日(水)
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新型コロナウィルスの感染者数が日に日に減り、日常が戻りつつある韓国。少しづつ美術館や博物館も再開する中、ソウルから高速バスで2時間弱、以前から行きたかった牙山市にある温陽民俗博物館を訪ねた。
博物館の敷地内には、在日韓国人の建築家・伊丹潤さん設計のアートセンターがある。ちょうど先週「伊丹潤の海」という伊丹さんのドキュメンタリー映画を観たばかりだったので、熱を帯びた状態で足を運んだのですが、残念ながら企画展が開催している時のみオープンするようで中に入ることはできなかった。またいつか。
博物館は、朝鮮時代を中心としたの道具や家具、装飾品など生活に寄り添ったものが美しく並び、興味深くじっくりと観覧。中でもこれまであまり見たことのないタイプの小盤に足が止まった。90~100年ぐらい前のものだと思うのですが、天板の厚みやざくっとしたカットがとてもかっこいい。
ミュージアムショップの本やグッズのデザインが秀逸で、手のひらサイズの図録も何人かの友人の顔を思い浮かべながらお土産に買った。
2020年4月15日(水)
[diary]
友人が、実家の済州から大量に届くのだけど食べきれないからと、時々いろんな食材をくれるのだけど、今回はすごい量だった。豚肩、豚カルビ、冷凍鯖、キムチ、パンチャン(おかず)…。お肉だけで5㎏はありそう。こんなにいただいていいのだろうかと戸惑うけれど、友人は冷蔵庫にスペースができたことにほっとしているご様子。ありがたく今回もいただくことに。
当たり前の話ではあるが、韓国のキムチは最高に美味しい。特に友人知人からいただくものは格別。各家庭や地域によって漬け方も材料も異なることがあるため、その違いもまた興味深い。
今回いただいたキムチはシンキムチと言われる深漬けのもの。(それよりさらに深く酸っぱくなったものはムグンジと言われる)ちょうど豚肩もいただいたので、キムチチゲを作ることに。チゲには深漬けのキムチが最高なのです。
半株ほどいただいたキムチをザクザクとハサミで切り、熱した鍋にごま油(ちょうど先日市場で搾ってもらったもの!)を入れ、キムチと豚肩を軽く炒め、お水、少しの塩と砂糖を入れぐつぐつ煮て出来上がり。もちろん美味です。キムチが美味しいんですもん。次の日はもめん豆腐を入れてペロリ。
ところで済州出身の友だちからいただくこのキムチ、隠し味に?に生の栗が僅かに入っています。味がまろやかになるのかな。
2020年3月24日(火)
[diary]
栗とカシスのイートンメス続き、今月中旬から雨乃日珈琲店のメニューにいちごのイートンメスが加わりました。イートンメスといえば苺なので(ようなので)、基本のイートンメスです。ご好評につき、数をこなしているので、画像よりもうまく作れるようになっています。映(ば)えることを意識して…
新型コロナウイルスの影響で、全世界鎖国状態。お店の最寄り駅・ホンデ駅は空港線が通っているので、いつもなら観光客のスーツケースを引く音がガラガラと鳴り響いてる構内も、地元民が行き交う足音が鈍く響くだけ。話し声はあまり聞こえない。駅の広告も海外の観光客向けから、ハングルのみの地元向けの広告に変わっています。それでも地下鉄に乗れば、英語、中国語、日本語のアナウンスが変わらずに流れ、切ない気持ちになります。コロナが終息し、賑やかなソウルに戻ることを願うばかりです。
2020年1月24日(金)
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1/24発売『暮しの手帖』5世紀4号。
今号からリニューアルの岡本仁さんの連載「また旅。」の題字を書きました。旅の途中で、ふっと思い立って手紙をしたためているようなイメージです。(何を使って書いたかは秘密…)
北川史織さんが新編集長に、アートディレクターに宮古美智代さんが就任された節目の号に関わることができ、大変嬉しく思っています。表紙の ’丁寧な暮しではなくても’ という言葉、また就任の挨拶 の中で語ってくださってる、’誰かから「いいね!」がつくような、「丁寧な暮し」を目指さなくていい。’ 。寄り添いたくなる言葉が並び、救われた気持ちにさえなりました。
暮らしの手帖社のHPに掲載のご挨拶 も、何度も読み返しました。
私を起用してくださったのは、宮古さんと岡本さんがそれぞれ、私の作品をweb上ではないところで見て下さったことがきっかけでした。今時Instagramで発信をしていない私にとって、これはほんとに涙が出る程嬉しくて、今後の励みとなりました。このままでいいのだな…
祖母も読者だった『暮しの手帖』。帰国したらお墓参りに持って行こう。