ikeda asako

diary

2020年1月2日(木)

新年の紙

[diary]

韓国は旧暦に則っているので、1月1日だけ公休日ですが、それ以外は大晦日も含め通常モード。そのため、年末年始は毎年韓国で過ごしています。

日本からのご来店も増えるこの時期、お世話になっている京都の骨董商の方がご来店。いつも紙を譲って下さるのですが、今回も灼けたよい感じの半紙を水色とエメラルドグリーンの間のような色の封筒に入れて持って来てくださいました。いい封筒…。これにも何か書こう…。

今年は4月に山形市で個展、2021年は3月に京都、10月に東京で個展予定なので、雨乃日珈琲店の定休日と元旦が重なった今年、常に制作に向かう身体でいたいという思いも込めて、1日は制作にぐぐっと集中しました。気持ちのよいはじまり。

pagetop

2019年12月24日(火)

クリスマス

[diary]

カレー屋時代の看板を掲げたまま、編み物スタジオをしてらっしゃった。(ちなみに当店はオープン前の状態です。)

ここ数年この時期は、‘人生ってわからないものだなぁ…’と自分がいちばんびっくりしながらご予約のクリスマスケーキを作っている。クリスマスケーキといっても、いつも作っているケーキにクリスマスっぽい飾りをするだけ。聖夜に私のケーキで大丈夫なんだろうか…と思いながら、今年も何件かご予約を承った。申し訳ない気持ちはあるものの、大変ありがたく嬉しいことです。雨乃日珈琲店、火曜日水曜日は定休日ですが、韓国はクリスマスの25日は祝日なので、明日は臨時営業します。

ところで、お店の隣が空きました。当店と同じく2010年にオープンした日本式カレー屋さんですが、数年前に業種変更され、編み物スタジオとして運営してらしたのですが、手狭になったとのことで、近所の物件に移転されました。2020年に仲良く10周年を迎えられたら思っていたので残念な気持ちはありますが、ご近所にいらっしゃるしすぐにお会いできるので寂しさはあんまりない。それより何より、次にどんな方が入るのか気が気じゃないこの頃です。

pagetop

2019年12月20日(金)

金沢を紹介する本ができました。

[diary]

いつの間にか年の瀬。お知らせできていないことがひとつありました。5月に友人と共著で金沢を紹介する本『아무날에는 가나자와(ある日には金沢)』を韓国にて出版しました。

友人で、YOUR MINDという本屋を経営し、ソウルアートブックフェアの仕掛け人でもあるイロさんがテキストを、イロさんのパートナーである写真家のモモミが撮影を担当、私はコーディネーターを。普通のガイドブックではなく、イロさんが初めての金沢で感じたことを綴る旅エッセイのようなもの。お店はほぼ私が選出したのですが、今回の本の性質上全てを掲載することが難しく、行けなかったお店もいくつかあるのですが、初めてのことには心残りが付きもの。編集作業も大変ではありましたが、よい本に仕上がったのではないかと思います。

韓国では驚くほど知名度が低い金沢。本格的な金沢関連の旅本もおそらくこれが初めてなので、少しは故郷を知ってもらうきっかけになったら嬉しいなと思っています。韓国の大手書店他、当店でも販売しております。

(日本語翻訳での出版の予定はありません。)

※7月、北陸中日新聞さんが記事にしてくださいました。

pagetop

2019年11月21日(木)

いそがしいよる

[diary]

バタバタ

夜中の雨乃日珈琲店。明朝、エアコンの取り換えがあるので、作業員の方のじゃまにならないように、キッチン側の食器類を中心とした小物をフロアに移す作業。(こうやって見ると意外と物が少ない。)

定位置から一時的に別の場所に物を移す時、決まって思いだすのが、子どもの頃大好きだった絵本『いそがしいよる』。

がきれいな夜、ばばばあちゃんは家の中にいるのがもったいなくて、ゆりいすを外に持ちだしてお星様をみていました。やがて遠くの森からお月さんも出てくるのを見ると、いっそのこと外で寝てしまおうと考えました。そこでベッドと毛布と枕を、それからお茶の道具も、そしてテーブルやレンジ、しまいには家のものを全部持ちだしてしまいます。

星に魅了されて、気づいたら自分のお気に入りのものと一緒に外に出ちゃってた、といううっかりさんな流れが大好き。

この絵本の内容と、わたしの今晩の忙しない動きは全然違うものだけど、好きなものを大事に持って別場所に移す時、いそがしいよるのおばあちゃんを思い出すんです。

pagetop

2019年11月15日(金)

倶会一処

[diary]

大好きな音楽家・ニカさんこと二階堂和美さんのご実家は浄土真宗本願寺派のお寺で、ご本人も僧侶である。この度、同じく音楽家である旦那さま・ガンジーさんの継職法要に際し、合葬墓を建立されるということで墓石書体のご依頼をいただきました。

お二人とは雨乃日珈琲店の5周年(2015年)にソウルにお呼びして、お店ライブで記念ライブをしていただいたことがきっかけで、その後交流が続いる。

ご自宅のリビングには私の個展のチラシを貼ってくださっているとのことで(嬉泣)、いつも見ていて馴染みがあり、この度のお話に繋がりました。

ガンジーさんの節目に際してと思うとそれだけで緊張が走り、さらにお墓の文字はきっと間違いなく、自分がこの世からいなくなった後も存在し、後世の人々が目にするものとなる。墓石の揮毫は初めてではないけれど身の引き締まる思いの制作でした。

上記の完成写真がニカさんから送られてきたのは先月の中旬。そして今月の金沢帰省時にたまたまもっきりやさんでライブがあるというグッドタイミング!ライブを堪能後(毎度ニカさんの表現に号泣)、ニカさんに原本をお渡ししたら、無言の、長くて強いハグで返してくれた。周りの大切な方が喜んでくれることが私の制作の原動力、表現の根本にあるものなんだと思う。

pagetop