ikeda asako

diary

2020年5月29日(金)

庭の部屋

diary

韓国に移住後すぐに住んだ家は、6年を過ぎようとした頃にAirbnbにしたいからと大家さんに追い出され(!)、二週間ほどで今の家に引っ越し、今年で3年目。がっしりとした3階建てのシェア住宅で、4世帯程が入居しているのだが、私たちの所は大きな庭に面しているので’마당방’(庭の部屋)と呼ばれている。住宅には入口が複数あり、この庭を通るのは真上に住む、母ぐらいの年齢の一人暮らしのご婦人か私たちぐらいなので、その方と仲良く庭を使っている。

これはなんだろう。グミのようでグミではない…

柿の木、菜の花、芍薬、木蓮…今の時期は午前中にムラサキツユクサが可愛いらしく咲き、カササギの鳴き声で目が覚めれば、ここはほんとに都会なんだろうかと不思議になる。雑草取りは都会育ちではない私にとっては癒し効果があるようで、疲れている時ほど無心になって取っている。

90年代に建てられたこの家は、新しいものを好む韓国の方にしてみると「古い物件」なので人気はないのかもしれないのけれど、異国の、少し時間の絶った建具や天井照明は、私たちからするととても魅力的だ。前よりもずっと広くなったのも嬉しい。この家にタイミングよく引っ越すことができてよかったと、窓の外の緑を見てつくづく思う。先日は上階のご婦人から「身体にいいからたくさん食べて」と、育てられたサンチュを袋にいっぱいただいた。

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