ikeda asako

diary

2020年6月3日(水)

民画展「書架の風景」

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ホリムアートセンターで開催中の民画展へ。数年前もここで民画の展示を観たけれど、今回は19世紀後半から20世紀前半の、冊巨里(サッコリ)と文字図に絞った構成となっていた

’冊巨里’とは、本棚はなく本と他のものを一緒に描いた絵、’冊架図’は、本棚に本や文房四宝、陶磁器、花、果物などが描かれたものですが、それらの掛軸/屏風を総称して’冊巨里’となっているようです。

自由な装飾に独特の遠近法、古い文房具、本の綴じ方、色などなど、近くでじっと見ても遠くから構成を眺めても面白い。

’文字図’は、悌・忠・信・禮・義・廉・恥の八文字や、百壽百福を装飾的に描いた屏風が数点展示されていた。

ホリムアートセンターは度々訪れるのだけど、来館者が多くないためゆっくり鑑賞することができる。(施設にとってはいいことではないかもだけど…)昨年12月に観た「高麗時代の写経と同時代の小品陶磁」も素晴らしかったけれどやはり私しかいなくて、「フムー、フムー」「いやー、これは…」「すばらしぃ~」と自由に唸りながら堪能した。

「書架の風景」の後は、花鳥画、山水画と二度テーマを替えながら、今年は民画だけの展示を予定しているホリムアートセンター。日本の民藝好きの友だちにも観てもらいたい。早く韓日の行き来が復活しますように。

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