ikeda asako

diary

2018年1月27日(土)

新聞連載

[diary]

1月27日(土)より、北陸中日新聞で『雨乃日珈琲店だより₋ソウル・弘大(ホンデ)の街角から』と題した連載が始まりました。

韓国・ソウルでお店を始めて8年目、これまでのことや、日々の感じたことを綴ります。

 

文章はライターの夫が執筆、私は文章に沿った、または時節に合った作品を掲載します。

石川と富山版にて、毎月第4土曜日に掲載予定です。Webでもご覧いただけます。

タイミングがありましたら、ご一読くださいませ。

 

 

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2017年9月30日(土)

雑誌『中くらいの友だち 韓くに手帖』vol.2

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以前の記事で紹介しました、雑誌『中くらいの友だち 韓くに手帖』vol.2が発売となりました。在韓日本人、在日韓国人、韓国に関わる濃ゆい面々でが文化を真ん中に、あちらこちらから語らう新しいこの雑誌、創刊号はなんと売切れてしまったとのこ(Amazonで高値がついているのはなんだか複雑な気持ち…)

韓国に興味津々の方はもちろん、実はあんまり~な方にもぜひぜひお手に取っていただきたい、読み応えのある一冊です。

濃厚な執筆陣の隅っこで、私は扉文字でちらりと参加。

お取扱店もどんどん増えているようですが、そういえば、金沢どころか北陸の書店にはないかもしれない…。今度の一時帰国の際に営業せねば!

 

雨乃日珈琲店ではもちろん販売中です。旅のお供に、または帰りの飛行機の中での読書にいかがでしょう◎

 

ところで、こんな本も出版されました。

『本の未来を探す旅 ソウル』(朝日出版)内沼晋太郎+綾女欣伸

本屋ブームのソウルで、書店主や編集者などへのインタビューまとめた本の本。本屋ではないですが、S氏が韓国で出版している関係で当店も載せてもらっています。この本を片手に訪れてくれる日本の方もいらっしゃるのですが、確かにサブガイドブックとしてお使いになるのもよさそうです。

 

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2017年5月18日(木)

イラン⑤

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 ソウルの江南地区に「テヘラン路」というストリートがあるけれど、テヘランにも「ソウルストリート」が存在する。Wikipediaによれば、1970年代、テヘラン市長がソウルを訪問した際、友好の印とするためソウルとテヘランの地名を冠した通りを1つずつ作ることになった。とのころ。これは見に行かねばと(完全にS氏の趣味)タクシーでソウルストリートを通ってみたところ、これといって特徴のない、ただの長い長い道だった。

折り返したところで渋滞にはまり、途中でタクシーを降りることに。

 

 

陸橋から渋滞と、次に向かう「ミ―ラードタワー」望む。韓国でタワー本を出版しているS氏。もちろんこちらも彼の趣味です。

 

テヘランのシンボルでもあるこのタワーは世界で6番目の高さとのこと。内部には飲食店などのショップも沢山あり、ショッピングセンターっぽい部分も。

 

タワーの説明を聞いてからじゃないと展望室には上がれない仕組みだけど、何を言ってるのかわからないので聞いてるフリを。

 

 

こちらがその展望室からの眺め。少し霞んでいるけど、美しい山並みと整った街。飛行機の中から見た、あのどこまでも続くようなベージュ色の乾燥地帯に、この大都市が形成されたんだよね…と、しばし立ち尽くす。

 

 

タワーを後に、旧アメリカ大使館へ。

 

 

 

 

 

その後は旧アメリカ大使館から徒歩約10分、テヘランアーティストフォーラムへ。

展示や映画の上映、デザインショップや本屋等、イランの新しい文化触れることができるスポット。

本屋の店員さんがとても親切で、好きなジャンルを伝えるとその中からおすすめの本を紹介してくれた。なんとイランには古くから書道芸術が存在している。いわゆるペルシアンカリグラフィーで、関連本を資料として数冊、そして友だちのお土産用に、イランの映画監督であり写真家でもある、アッバス・キアロスタミ氏の写真集も購入。

 

 

 

 

 

 

 

 

アーティストフォーラム近くの「ラタ・カフェ」。壁には世界の文人の写真。ここのカフェラテがとっても美味しかった。当たり前だけど、イランにはスタバやコーヒービーンのようなアメリカ資本のコーヒーチェーン店が存在しない。昔ながらのチャイハーネや、こういったカフェがちょこちょこと点在している。

 

カフェを出てホテルに戻る途中、偶然にも骨董通りを発見!なんだ、ホテルの近くだったのね。

 

 

 

この日の夜の便でソウルに戻るため、ホテル前からタクシーに乗ってエマーム・ホメイニー国際空港へ。途中、運転手さんが大音量でコーランを流し始めた。夕刻過ぎのお祈りの時間と重なったようだ。スピードを上げて走るタクシーとコーラン、二つが重なった音と振動がずっと身体に残っている。

 

 

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2017年5月17日(水)

イラン④

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11時発、エスファハーン行きの飛行機に乗るためにタクシーでタブリーズ国際空港へ。ダッシュボードの「Neko」と書かれたティッシュが気になる。

ほんとに親切で人懐っこいイランの方々。空港でも何人にも声を掛けられたり、写真をお願いされたり。私が一人でベンチに腰掛けていたら、20代ぐらいの若い女の子がちょこんと横に座ってきて、話したそうに私をチラチラと見ていらっしゃる。「Hello~」と声をかけると「l ove you…」と恥ずかしそにおっしゃった。ええ~~!今会ったのに!?って思ったけど、会えて嬉しい思いを精一杯伝えてくださったのかなと思ったらとっても嬉しかった。もちろん、me too…!

 

 

イランの航空会社、マハンエアー。羽を下から見るって初めて。

 

一時間ほどでエスファハーンに到着。エスファハーンはペルシア文化の繁栄を極めた街で、それがギュッと凝縮された「エマーム広場」は”世界の半分”と称されたほど。ということでタクシーで真っ先にエマーム広場にへ。

 

 

美しすぎて絶句。泣きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

途中、この男の子たちにお茶にしませんかと声を掛けられた。ご一緒したかったけど生憎時間がなかったなかったでお断りすると、「そこをなんとか!お願いします!どうしても一緒に行きたいんです!20分だけ!」と言われたけど、本当に時間がなくてごめんなさいと伝え、「行けないけど写真撮らせて~」と都合よく撮った一枚。この男の子だけではなく、このエマーム広場でも何人にも声を掛けられ、知らない人と一緒に撮った写真が何枚かある。ほんとに人懐っこいたらないよ!(嬉しい!)

エスファハーンはイラン最大の観光地のため、5組ほどアジア人を見かけたけれど、それでもやはり少なく、とにかく珍しいよう。そしてなぜか中国人より日本人のほうがお好きなご様子。あるご老人に声を掛けられた時、日本人だと伝えると「おしんはよかったよ!」と言われ、この国でおしんが大ヒットしたという話を思い出した。日本に友好的な背景には、おしんの影響力が少なからずあるかもしれない。

 

エマーム広場には、陶器や銅物の職人街の他、お茶やお菓子、名産のピスタチオの他、キリムや骨董のお店等々とにかくいろんなものが揃っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

エスファハーンには泊まらず高速バスでテヘランに戻る。バスターミナルもバスもきれい。なぜかバスが予定より1時間遅れて出発したけど。(旅感アップ)

 

 

 

高速道路の休憩所で、サフランアイスを買った。イラン一日目に続いて二度目のサフランアイス、劇的に美味しいわけではないけれど、今この機会を逃すとこの先の人生で食べることはなさそう、という理由で再び食べた。

 

テヘランに到着してタクシーでホテルに向かう途中、何やら騒がしいと思ったら、直前に控えた大統領選に関連した若者の群衆だった。応援している候補者のポスターを止まった車にベタベタと貼っている。すごい…

 

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2017年5月16日(火)

イラン③

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早起きをして食堂車へ。

車窓を楽しみながら、クリームチーズと蜂蜜とナン、そしてチャイでイラン定番の朝食。

 

夕べも話しかけてくれた方々。朝も気さく。

 

タブリーズの駅に到着。

 

まずは宿探し。駅からタクシーで向かったのは、バックパッカーがよく利用するという'Guest House Daria'へ。ちょうどシャワー付きの個室が空いていたのでこちらで決定。タブリーズに来た最大の目的である中東最大最古のバザールも徒歩圏内。チェックインしていると上の階からヒジャブを被らず、麦わら帽子を手に持った中華系の女性が降りてきて、ゲストハウスの主人に注意をされていた。ちゃんと守らないとね。

 

荷物を置いて向かったのは旅行会社。夜行列車で一緒だったイラン人女性が連れてってくれたのでスムーズに到着したけれど、私たちだけでは辿り着くのは困難だっただろうなという場所にあった。女性のお陰で明朝のエスファハーン行の航空券を無事に確保。ほんとに皆さん親切。

 

こちらがバザール。世界遺産でもあるここは、1000年以上も歴史があり、かのマルコ・ポーロも訪れたとか。絨毯、香辛料、お茶、お菓子、日用品、工芸品等々…なんと店の数は7000にもなるとか。とにかく巨大。

 

 

 

 

 

 

 

広い広いバザールには所々にチャイ屋さんも。

 

歩き回ってお腹もすいてきたので、バザールの観光案内所に情報を求めて行ってみると、これまたとてもとても親切な所長さんが、バザール内のお店まで案内してくださった。

 

薄暗い階段の先に広がる地下の食堂。

縦長の器に入っているじゃがいもや豆、トマトなどは先端が平たくなっている金棒で潰して食べ、スープは別の器に入れてそこにナンを投入。これがとっても美味しかった!ケバブに飽きていたので尚更。後で調べると”アーブ・グーシュト”という家庭料理ということがわかった。

写真を見ると味が蘇ってくる…また食べたい。

 

 

バザールを出て散策途中で飲んだ謎のドリンク。街でよく見かけたので試しに飲んでみた。ぬるくて甘い、ほんのり爽やかな黄色の粒粒が入ったドリンク。なんだろう、粒粒が何なのか全くわからない。そしてそんなに美味しくなくて全部飲むことができなかった。これも後で調べると、”ハーケシール”という涼を呼ぶ夏の定番ドリンクと判明。粒粒は花の中の種だそう。

 

 

 

 

 

 

夕食は選択肢なく少々飽き気味のケバブ。

'Guest House Daria'の旅ノートには、過去に宿泊した日本人の方が残してくれた情報がぎっしり。国境をスムーズに超える方法だとか、〇〇は危険だから行かない方がいいとか、よい宿の情報とか。女子同士の楽しそうな旅路から、緊迫した内容まで、まるで短編モノも読んでいるようだった。そしてS氏も先人に続いて旅のことを記していた。

 

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