ikeda asako

diary

2012年10月15日(月)

『VOGUE GIRL』10月号

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雨乃日珈琲店のインテリアと好きな骨董について、韓国版『VOGUE GIRL』さんから取材を受けたのですが、10月号に掲載してもらっています。書の姓ではなく、結婚後の姓での掲載は新鮮です。
テキストには、大好きな骨董の町、ソウルの踏十里で購入した小さな壺の紹介と、私が韓国の陶磁器が好きな理由などがちらりと載っています。少し解釈が違っていますが…。お店の二周年を前によい記念になりました。

ソウルは朝晩の冷え込みが日に日に厳しくなっており、我が家でも先週からオンドル(床暖房)のスイッチをON。温かい上に、墨の乾きが早くなるのもオンドルのありがたいところです。

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2012年10月14日(日)

八曲銀屏風七無

[diary]

 
八曲銀屏風七無
無為  何事もしない 人為を用いない
無我  我欲、私心がない
無可有 何物もない 自然のまま
無尽  尽きることがない
無一物 何もない 何も持っていない
無二  ふたつとない
無丘  人と人、国と国には丘がない
oterartに出品した作品。
これらほとんどの文句の境地にはまだまだ行けませんが、そうありたいとの思いを込めて。
集中、緊張、集中、緊張…。制作中は別世界に行った。「別世界」ではなく、「あるべきよう」の世界だったのでしょうか。あれこれと考えながら、この度も結局臨書が重要であることにたどり着く。
無丘 という言葉は、雨乃日珈琲店の常連さんに教えていただき、いつか書きたいと思っていた。日本では馴染みはないけれど、韓国ではよく知られている熟語のよう。
今回、私の骨董師匠(勝手に呼ばせていただいている…)であるもりたさんが、この度の銀屏風と同じ江戸末期の信楽の大壺を、屏風に合わせてしつらえて下さいました。深く感謝いたします。


今年の春、屏風と出会った日の写真。私のところに来てくれてありがと~

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2012年10月11日(木)

釜山

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oterartは、初日と二日目だけ会場にいて、8日にはソウルに戻ってきた。
会場で見に来てくださったお客さんの反応も気になるところではあるけれど、作品が完成し、展示までいったなら、次に向かわなければという気持ちになる。作品は私の分身なので、見に来てくださった方とちゃんと話をしてくれると思う。
制作を終えてふにゃふにゃとした身体を少ししゃっきりとするべく(テンションは高めなんだけど)、釜山国際映画際へ行ってきた。「かぞくのくに」、「希望の国」、「くじらのまち」を観たのだけど、園子温監督の映画「希望の国」がいちばんぐっときた。ところで、みんなタイトルが似てますね。
 
駅にいた軍人さん。このブーツがほしいなぁといつも思う。
海沿いの釜山は大都会だった。繁華街も盛り上がっているし、市場も活気がある。お刺身もソウルで食べるよりもずっと美味しい。散々釜山を楽しんでなんだけど、やはり私は山女。海沿いの町はたまに行くぐらいがいいなと思った。
だからまた行きたいのだけど。

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2012年10月6日(土)

oterart 2012 @金沢

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一昨年、昨年に続き、今年もoterartに参加いたします。
http://oterart.exblog.jp/16819094/
江戸末の古い銀屏風と出会いました。酸化し黒くなっていたり、継ぎがしてあったり、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。時間がぎゅっと沁みこんだ美しい屏風。そのままでも美しいのですが、どすんと書かせていただきました。
はぁ、緊張した…
あまりの緊張に書き終えた後、頭痛や脱力感に襲われ、身体がぐらんぐらんに…今も若干こんにゃく状態。あの線質が…とか、あの文字の位置が…とか、よく見ると反省点もあるのですが、これが今の私です。
10月6日と7日はお寺におります。展示は14日まで続きますが、8日にソウルに戻ります。会場に私がいなくても、屏風になった分身が話してくれると思うので、ぜひ会いにいらしてください。
oterart
10月6日(土)-10月14日(日) 12:00-18:00
会場  廣誓寺 崇禅寺 聞善寺 (金沢市瓢箪町界隈)
今回の金沢は、この屏風に集中していたので、友人になかなか会えず。帰国の連絡すらできなかった友、ごめんなさい~ (作品に会いに行ってみて~)

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2012年9月20日(木)

噺家さんの印

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噺家さんの印が完成した。立川流の兄さん達は、談大さんの印がいちばんいいと言ってくれた。私もそう思う。談大さん、あちゃらでばんばん使ってくださいね~!

秋の空を眺めながら、二年前の今頃はお店の開店準備に走り回っていたことを思い出す。
忙しかったけど、思い出すこと全てがしあわせな出来事。
11月に雨乃日珈琲店は二周年。
イベントの準備を始めています。ライブをしていただく日本のミュージシャンも決定。パンクな感じで節目を迎えられそうです。
その前に、展示に参加させていただくため、来週から少しの間帰国します。緊張しています。

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