ikeda asako

diary

2013年3月30日(土)

ほんの少しで

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雨乃日珈琲店で使っているお皿。主にプリン(美味しい)に使っているのですが、最後の一口をスプーンですくい易いように、作家の岩崎さんと相談をして、縁が少し立ち上がったものを昨年の秋ぐらいに作っていただきました。土と釉薬はそのままで。
ほんの少しのことなのですが、最後のひとすくいにストレスを感じることがなくなりました。
最近は木簡の臨書を進めています。素朴で無造作な木簡の書。シンプルたるやなんと美しいことでしょう・・・ それにしてもなんだか半紙にうまく書けない。そこで、半切を縦三分の一に切った細長い紙を木簡に見立てて書いてみると、雰囲気を掴む事ができ、文字のスタイルもよく見え、ぐっと書きやすくなった。ほんの少しのことなのだね~
S氏の友人が、長年住んだ台湾を離れ日本に帰るというので、彼に会いに急遽ミドルトリップ。日本ではなく台湾で会いたくて。旅行記もそのうちアップできたら‥(画像だけの可能性大)

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2013年3月5日(火)

曹操の詩

[diary]

  

老驥伏櫪志在千里
烈士暮年壮心不已  
          -曹操
(老いたる名馬は馬小屋に繋がれていても、千里を駆けようとする気概を持っている。志高い者は晩年になっても、意気盛んなものだ。)

Mさんにお渡しした曹操の詩の作品。桑の木の額に、お持ちのジャワ更紗を合わせて仕立てたものを見せてくださいました。

日本に一時帰国。
金沢21美での奈良さんのトーク(+三十路の青春であるyngm:kの同窓会!)、東京・ディクショナリー倶楽部でいずみさんのお花の展示、王羲之展、会田誠さんの展示や松江監督のフラッシュバックメモリーズ3Dを観たり(もう一回観たい)。お正月の帰省代わりに静岡にも二泊。この時期お決まりの事務仕事もしっかりと済ます。

なんだかんだで日本に帰る機会が発生するのだけど、二週間以上は滞在しないようになんとなく決めている。今の私の居場所はソウル。根を張りつつあるこの場所で精を出さなきゃいけないなと。
ところで、テレビのない生活をして久しいですが、帰国中、大好きな探偵ナイトスクープの二時間スペシャルを観ることが出来て大笑い。卵が爆発するあれとか、ゾンビとか。探偵ナイトスクープはディズニーよりも愛があると思う。

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2013年2月9日(土)

無可有

[diary]

  無可有 (半切二分の一サイズ)
無可有  何物もない 自然のまま
仕立て上がった作品の画像をいただいた。私の知らないところで、私が生きていくような不思議な感じがある。いつかまた再会できると嬉しい。
明日は陰暦の1月1日、ソルラル。なので今日は日本でいうことろの大晦日。昨日はスーパーがとても混雑していた。一昨年前まで、お正月の準備のために混みこみの近江町市場や東京ストアー(地元のスーパーの名前)に母と買い物に行っていたのだけど、それを思い出しながら、普通の晩御飯の食材を調達。
今日から三日間は休業のお店が多い中、雨乃日珈琲店は通常営業中。
お客さんは少ないかなと思っていたのだけど、常連さんが続々とご来店で感謝です。故郷に戻らず、ソウルで仕事をしている方も多いよう。

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2013年1月27日(日)

癸巳

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  「陶箱風初春印」頌春・吉・寿
新年を迎えたばかりと思っていたけど、もうじきに立春。
頭の中で秒針が動いているような日々ですが、充実しています。
ソウルの冬は想像以上に寒く、氷点下一桁台には慣れてきましたが、さすがに-15度前後になると骨まで凍るのではと思うほどの厳しい寒さです。
それでも雪はほとんど積もることはないし、青空でカラリとした日が多く、北陸育ちの私はこれが冬だと言われても、なんだかピンとこない。
鉛色の空、吹雪、べちゃ雪、ママさんダンプ、融雪装置から激しく出る水‥ 故郷の冬の光景が少し恋しくなったりもします。
 「李朝白磁壺風福印」
制作と雨乃日珈琲店の運営のため、家とお店を行ったり来たり。
そういえば、相変わらずハングルはままなりません。
 「癸巳」
久しぶりにブログを更新しているので、何を書いていいのかわからなくなりお手紙のようになってきましたね。
昨年末、韓国中央博物館で観た高麗青磁展が大変に大変に素晴らしかった。古典に触れ、そこから学ぶことを止めてはいけない、等とむにゃむにゃと考えながら、今年もソウルで筆もて・刀もて生活を楽しみます。

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2012年10月18日(木)

澗松美術館

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毎年5月と10月、それぞれ二週間ずつしか開館しないという澗松美術館へ。

「明清時代 絵画展」を観覧。 
私設の美術館でありながら、国宝もいくつか所蔵しているらしく、企画展によっては大行列になる場合もあるとか。作品も素晴らしいのだけど、アールデコの要素がたっぷりの建物がひじょうに魅力的です。日本統治時代の雰囲気もあるような。

お庭には、秋の草花が満開。

 
なんて素晴らしい美術館。
次の開館まで七ヶ月。じっくり待つことにします。

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