ikeda asako

diary

2014年1月19日(日)

初釜

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最近仲良くさせてもらっている、在韓のY子さんにお声がけいただいて、裏千家茶道ソウル出張所の初釜へ。
韓国で茶道をする機会があるなんて思ってもみなかったので、当然扇子も懐紙日本に置いたまま。白靴下だけ慌てて用意して、いざ出張所のある安国へ。
駅前のビルの上階にあるソウル出張所。そこにはまさかまさかの純日本空間が広がっていました。
初釜に参加していたのは、普段お稽古に来ている韓国や日本の方、日本文化を専攻している大学生、そして私のように紹介での参加だったりと、総勢20名ぐらい。ソウルの街中に存在する和空間に着物の方と韓服の方が混ざった新鮮な光景に驚きです。
金沢に住んでいた頃に少しだけ裏千家のお稽古に通っていたにも関わらず、お作法を思い出せず終始ぐだぐだではありましたが、侘び寂びの、凛とした空間に穏やかな気持ちになる自分は、日本文化が愛しくてたまらないと異国の茶室で改めて感じたのでした。
度々お茶会が行われるらしいので、今度日本に行った時に扇子や懐紙も持ってこようかと思います。着物はどうしようかな。韓国で和装を一度経験してみたいですが、ホンデを歩くのは緊張しますね~。
ところで、前回のブログで「初体験」と書いたことで、数名の方からご連絡を頂戴してしましました。特に深い意味はなく、今年予定をしている展示やイベント、出会うであろうはじめましての方々、はじめましての出来事などなど、いろいろ含めて初体験と書いたまででした。
そして、元旦に椅子から落ちたことで体調管理に気をつけなければと書いたそばから、昨日頭をぶつけてたんこぶを作ってしまいました。
たんこぶって…。大人になってできるとかなり恥ずかしいです。
 

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2014年1月12日(日)

甲午

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ソウルに拠点を移してから、二度目の冬。
毎日氷点下でも、空気の乾燥が激しくても、昨年経験したことで身体が強くなったのか、
それなりに過ごせています。
大晦日は雨乃日珈琲店が定休日だったため、大掃除や、ささやかですがお正月の準備に時間を使うことができました。

母は季節の室礼がとても上手で、この時期の実家を思い出しながら、南天や松を入口に飾ったり、ありものの小物でそれっぽい雰囲気を作って遊びました。母には全然かなわないわ~と思いながら楽しく作業。今年の実家はどんなだったかな。
2日に書初め。
今年は「守拙」。
うまく立ち回ろうとせず、素朴や拙さはそのままで不器用な自分に集中。そうありたいと願いを込めて書きました。
昨年の後半はあまり臨書ができなかったので、挽回の意味も込めて、2日の書初めから毎日古典を書き進めています。とても心地よく、久々に憑依系の臨書ができています。憑依って表現が気持悪いですけどね…。どんどこと臨書を進めながら、合間にちょこちょこと制作をするのが理想と思っていて、臨書が出来ればできるほど、手応えのある作品が生まれるので、この手はやはり止めてはならぬ、のです。
 
 お餅びよーん。
2日のお昼の食卓。一日目の御節を載せないところが、出来に自信がない表れです…
ところで、この季節日本の食卓に欠かせない柚子ですが、韓国ではなかなか手に入りにくい食材のひとつです。
韓国のお土産といえば柚子茶が有名ですが、お茶以外にあまり使うことがないのだそう。一時、道端の野菜売りのおばあちゃんから購入することができたのだけど、氷点下の日々が続くとおばあちゃんもさすがに出店されず。近くの市場、スーパー、百貨店にもなく諦めていた時、花を買いに出かけた南大門市場の隅っこの青果店で発見!!感動で、柚子を掴む手がスローモーションになったようでした。シャッと取りましたが。
元旦、椅子に上ってバランスを崩し、コントのように転倒したことで気合が入りました。待ち構えている初体験に向けて体調管理に気を付けたいと思います。
家族、友人、皆さまにとって福多き一年でありますように。
 

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2013年11月20日(水)

工芸科30周年記念作品展

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感謝してもしきれない程育ててもらった、県工工芸科での学生生活。
陶芸から離れて久しいですが、作り手としての原点はここ。
昨年制作した屏風作品を展示します。
「石川県立工業高等学校 工芸科30周年記念作品展」
11月20日(水)~24日(日)
9:30〜18:00
石川県立美術館第7・8展示室
なので少しばかり帰国中。
 

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2013年10月5日(土)

装丁タイトル

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『ドキュメンタリーのすすめ』著・森田正明氏 扶桑社
装丁タイトルを担当しました。
使った筆は、15年程前から使用している、くたくたの竹筆。指でなぞったように自然体の書で、というご依頼でした。
ドラマより何より、日本のドキュメンタリーが大好きで、こちらの本も鼻息荒くして読んでおります。おすすめの一冊です。
 

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2013年8月20日(火)

Kim Ku-lim『よく知りもしないくせに』

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 ※撮影可

ソウル市美術館で開催中の、SeMA Green・金丘林展『よく知りもしないくせに』 へ。

韓国ではアヴァンギャルドの先駆けと言われている作家さんで、今回、初めて作品を拝見しました。1936年生まれの金丘林(Kim Ku-lim)氏ですが、今回は60年代~70年代にかけての作品が中心の展示でした。70年代に国立美術館で強制撤去になったらしい、「現象と痕跡にD」という作品は、巨大な氷に赤い布をかけて、解けていく様を見せるインスタレーション作品。どうやら7月16日のオープニングから展示していたようですが、さすがにすべて解けきって、巨大な乾いた赤い布がばさりと床に横たわっている状態でした。
作品に内包された現象や行為、時間の経過を想像しながら、30点ほどの作品をじっくりと鑑賞。興味深い展示です。10月13日まで開催とのこと。9月には、金丘林氏のパフォーマンスもあるとか。観に行こう!

 
SeMA Green金丘林展『よく知りもしないくせに』
ソウル市立美術館 
2013年7月16日~10月13日

同美術館では、9月26日までポール・ゴーギャン展も開催中。平日でも大変な賑わいでした。週末は大混雑してそう~。

その他、最近観た展示、
「柳宗悦展」 2013年5月25日~7月21日 at国立現代美術館
村上隆氏個展「Takashi in Superflat Wonderland」 atサムスンの美術館PLATEAU

5月に体調を崩してから、身体に負担をかけ過ぎないように気をつけています。就寝時間が遅くなっている分、食べ物に気をつけたり、ストレスを溜めないようにするとか。
特に食べ物に関しては、食材や調味料を吟味して、丁寧に摂取できてきているんじゃないかと思う。まだまだ勉強中だけど。今の生活時間の中で、その時間をさらに大きく割くのは難しいけど、楽しみながら、できる範囲で。
とはいえ、日本から持ってきた、大好きなブルボンのホワイトロリータは、ばくばくと食べています。ブルボンのお菓子は、遺伝子組み換え食品を使用していないところや、昔から変わらない素敵なパッケージデザインも、つい手に取ってしまう理由のひとつ。

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